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CPL投与による末期ガン患者のQOL向上の臨床例(1999.09.16) [環状重合乳酸 (CPL/シーピーエル)]




「第36回日本癌治療学会」では、昭和大学と東海大学の研究グループがQOLの研究成果を報
告、その一つは、末期がん患者の苦痛を緩和し「生活の質(QOL)」が著しく改善したという臨床
報告であった。

QOL(Quality of Life)は、生活あるいは生命の質の改善などと訳されているが、生存率や生存
期間、腫瘍の縮小といった客観的な指標に加え、身体状態や生活状態を、患者サイドから判断し
てもらうもので、これによって治療効果を総合的に評価し、より適切な抗がん剤治療をめざそうと
するものである。

標準的なQOL評価表には、日常の活動性、体調や食欲などの身体状況、イライラや孤独感など
の精神心理状態、家族に対する気持ちや将来の生活などの社会性に関する事項があり、それぞ
れの程度が5段階に分けられている。

研究グループは1996年以降、抗がん剤治療などの化学療法を受けておらず、外科的治療が
不可能な末期がん患者5人にCPLを投与し、定期的に調査票に記入してもらい、生活の変化を
調べた。5人はすべて苦痛が強いため、抗がん剤治療を断念した患者である。

研究結果は、余命半年と診断され、CPLだけを服用した2人の患者のうち、1人は釣りに出かけ
たり、徹夜で仕事をするなど劇的に症状が改善し、約1年間生存した。もう1人は亡くなる日まで
普通の食事をとり正常な排便ができたという。

また、別の1人は服用後、登山や家業の農業をしたり、調査発掘のアルバイトをするなど症状
が改善され、やはり亡くなるほぼ直前まで普通の社会生活ができたという。

このうち、移転性肺がんの症例では、1部の肺がんが縮小し消滅したという。


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